Culture

今から約370年も前の1652年、ロンドンにコーヒーハウスというものが開かれました。
当時のコーヒーはトルコからやってきたエキゾチックな謎の飲み物でしたがもの珍しさで人気があり、これをきっかけにコーヒーを飲むという習慣が瞬く間にイギリス中に広がっていったそうです。

現代のカフェや喫茶店と異なり、個別の客席ではなく大きなテーブルをみんなで囲み長椅子に腰を掛けるスタイル。

上流社会と下流社会の線引きが根強く、お互いが関わることは滅多に無かった時代。

しかし、仕事に精を出す市民であれば わけ隔て無く誰もが同じ目線で歓迎されました。

遠慮は無用ということで身分や立場の垣根を超え、同じ話題、同じテーブルに同じ椅子、同じ場所で時間を過ごされていました。

当時これは、かなり異質だったようです。

世界中の誰もが平等に楽しめるコーヒーは、時代が変わった今では異質ではなく、更に身近で日常的に欠かせないものとして私たちに溶け込んで参りました。

一部の人だけでなく、人と人の間に入りこんで繋げることが出来るのがコーヒーの魅力だと思います。

いいコーヒー屋にはいい人が集まってくるでしょう。

エーベンコーヒーも、この文化の一翼を担えれば幸いです。

ちなみに、この時のコーヒーの広告チラシにはこのような効用が紹介されていました。

「コーヒードリンクの効用。この飲み物は、淡泊で口当たりがよく、熱さましに効果がある。・・・毒気を抑えることにすぐれ、頭痛に効く。・・・3時間ないし4時間、睡眠を妨げる・・・」など。